ビジネス書を上手に活用するには?
毎月、書籍を読まれる方は多いと思います。
先日、興味深くおもしろい書籍がありましたのでご紹介します。
マイナビ新書 漆原 直行(著) 「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」
内容は・・・自己啓発・成功物語の定番ストーリーと出版業界の裏側といったところです。
本屋へ行くと、毎月のように「○○マーケティング!」 「○○を実現した秘密の○○の方法」
「○か月で売り上げ○○○○円を達成した○○の秘密」
「成功率○○.○%のコンサルタント直伝」
「成約率が○○倍になるホームページ○△◇・・・」
(例えば78.3%など中途半端な数字がパッと見の信憑性を上げてくれる効果があるそうです・・・)
などなど“さすが”買わせるコピー!というタイトルの本が次から次へと発売されています。
書籍は数百円からいろいろな情報を得られる、非常にお得な媒体です。しかし・・・
私も書店などで情報収集を行いますが、ここ数年はさすがに混乱しますし、思考停止になりそうですね!
中には、かなりの実績を挙げられてとても実践的な内容の著者も居りますが、総じてほぼ同じ内容を表現を変えたり、エピソードを添えたりなど目新しく印象付けて出版することの繰り返しのような気がします。
結局、何が言いたいかと申しますと・・・
「○○で成功した○○の法則」など、ビジネスマン向け成功法則の著者は、その著書を販売することで出版社と共に「成功」していることが多いということ。
そして、今回紹介しました書籍にもあるように、自己啓発・成功法則系の書籍は一種の「栄養ドリンク」または常習性の「麻薬」や「タバコ」と同じで、その場の気持ちを緩ませてくれたり、道筋を示してくれるが、実際に行動に移したり、根気強く信念を持って実践するのは、「自分しかいない」ということです。
これだけ情報が溢れ、時代のトレンドも変化が著しいと、自分の進むべき方向性に不安を感じるときがあると思います。 しかし、ここでブレてしまってはダメということですね。
あまり他人に左右されずに自分にとって、必要な情報は何かを客観的に分析することが重要だと感じます。
2012/05/29